はじめまして、atsushiblogへようこそ!当ブログでは、美容に関する情報を幅広く発信しています。今回は、美容師にとって必要不可欠なヘアカラーに必要な知識についてお話ししていきたいと思います。ぜひ最後までお読みください
記事内容
ヘアカラーに必要な知識 ベーシックカラーです。
サロンワークを想定して、
カラー剤選択方法、調合比率、オキシOX使い分けを記事に書いています。
モデルを想定して、どのように選択していくのか、調合していくのか解説しています。
サロンワークで活用できる内容です。
参考にして頂ければ幸いです。
自己紹介
このブログは美容師として20年以上の経験を持つatsushiが運営するもので、主に美容業界において需要が高いヘアカラーに関する情報を提供しています。私の経験や外資系化粧品メーカーでの講習活動に基づいた知識をもとに、ヘアカラー理論やカラー剤の選択・調合、デザインカラーの提案、毛髪理論と薬剤、ヘアケア理論などについて解説しています。また、美容師向けのコンテンツやオンラインコースなども提供しています。私は、自分の経験や学んだことが他の美容師に役立てば幸いだと考えており、私のブログやコースが美容師のサロンワークや技術向上に貢献できることを願っています。
ベーシックカラー バージン毛
サロンワークを想定した、カラー剤の選択、調合比率、塗布技術を、具体的に解説していきます。
イメージしながら学んでください。
もしも、あなただったらどのように考え、施術するのかも考えてみて下さいね。
このレクチャーの考え方が正解というわけではありません。
これは、僕の経験をもとに説明しています。
参考にして、サロンワークに役立てて下さい。
では、バージン毛、フルカラーから説明します。
バージン毛 フルカラー
毛髪の長さは、肩下10センチのミディアムを想定しています。
想定モデルはヘアカラーは初めて 8レベルくらいの明るさ、自然なピンク系ブラウンが希望
ここで、考えることは、
バージン毛なので明度が上がりずらいことが予測できます。
希望は8レベルくらいの明るさですが、
1レベル上げた9レベルのカラー剤を使います。
カラー塗布は、
根本が不自然に明るくなりすぎないように、
根本付近を除いて、カラー施術して、その後、根本付近をカラー施術していきます。
カラー剤選択、調合比率(根元を除く)
カラー剤の選択
- 9レベル(ベース ブラウン)
- 9レベル(色相 ピンク)
- 9レベル(補色ブルー)
調合比率
- 3(40g):1(20g) 10%(6g) オキシ6%
バージン毛は明度が上がりずらいので希望より1レベル上げる。選択するカラー剤は全て9レベル
【ベースカラー】希望がピンク系なので暖色のブラウン
【色相】ピンク
【補色】ブルー 脱色過程のメラニンはオレンジになると想定
【比率】ブラウンベースのピンク系なので3:1 補色は基本の10%で設定しました。
カラー剤選択、調合比率(根元)
カラー剤の選択
- 8レベル(ベース ブラウン)
- 8レベル(色相 ピンク)
- 8レベル(補色ブルー)
調合比率
- 3(30g):1(10g) 10%(4g) オキシ6%
根本付近は明度が上がりやすいので希望より1レベル下げる。
選択するカラー剤は全て7レベルの選択でも良いですが、
今回はバージン毛なので8レベルの選択。
多少根本が少し暗く仕上がってもOKです。
根本が明るいヘアカラーは避けましょう。
色は光の反射でその色を確認できます。
頭頂部は光の反射が最も多く根本が明るく見えたりするので注意してください。
今回は根本以外を9レベルに設定してますので、
全体8レベルで、毛先につれ少し明るく見える仕上がりをイメージしています。
ヘアカラー塗布 根元を除く
前頭4ブロックにブロッキングして、バックサイドネープ部から1、5センチスライスで塗布しサイドも同様に塗布していきます。
毛先は明度が上がりにくいので塗布量はやや多めにします。
根本に近い部分の毛髪は毛先に比べて毛量が多いにで毛髪全体にカラーが塗布されているのを確認しながらムラのないよう塗布します。
バージン毛はヘアカラー剤の浸透が悪いケースがありますので塗布と同時に人差し指となか指で毛髪を挟んで下から上にスライドさせながらかカラー剤を馴染ませていきます。
コーミングで馴染ませることも必要ですが、コーミングはできるだけ少なくしていきましょう。
過剰なコーミングは毛髪ダメージに繋がり仕上がりに影響しますので注意してください。
メラニンの脱色と染料の発色
- ヘアカラーの脱色効果は最大15 分でほぼMaxとなります
- 酸化染料の発色は15分後急激に発色して30分で最大値となります
ヘアカラーの脱色効果と染料の発色効果を覚えておきましょう。
塗布後、放置時間を取り、カラーテストですが、
このとき明度は上がっていますが、色が入っていないのは、発色がまだ不十分でこれから一気に発色していく段階ですので
色は入っていないように見えます。
ヘアカラー剤には酸化染料と直接染料を使っている場合がありますが、
直接染料は初めから発色している染料なのでこの場合は、チェック時に直接染料の色が確認されることもあります。
カラー剤染料について
ヘアカラー剤はメーカーによって使う染料は異なりますが、大きく2つのカラー剤があります。
1)酸化染料のみで構成しているカラー剤。
2)酸化染料と直接染料で構成しているカラー剤。
この2種類のカラー剤があります。
それぞれの染料の特徴は、
【酸化染料】空気に触れたり、化学反応の酸化により発色します。
発色と同時に酸化重合し大きな染料となります。
見分け方は、チューブから出したとき白い色をしています。
【直接染料】初めから発色している染料です。分子の小さい染料。
チューブから出したとき色がついています。
ヘアカラーの染料の特徴と、お使いのヘアカラーの染料の構成を理解して下さい。
ヘアカラー塗布 根本5センチ部
先ほど同様に、バックサイドネープ部から1.5センチスライスで塗布しサイドも同様に塗布していきます。
このとき地肌にカラー剤がつかないように1mm位外して塗布するか、頭皮に付いたとしても非常に少なく塗布してくだい。
ベタ塗りしてしまうと完全に地肌部が明るくなります。
これはヘアカラー剤の明度が高くなればなるほど起こる現象です。
根本以外の塗布との境目は少しオーバーラップさせて塗布していきます。
ベーシックカラー トーンダウン
ヘアカラー後、退色して髪が少し明るくなっています。
前回は10レベルのヘアカラーをしましたが、今回は10レベルより少し暗くしたい。
このような場合を想定したヘアカラーを説明します。
このモデルは、前回10レベルのピンクベージュ系でヘアカラー
今回は、少し明度を下げた8、9レベルの赤みを抑えたマッドベージにしたい
- 毛髪は硬毛
- ダメージレベルは中
- アンダートーンはやや明るめのオレンジ系12レベル
- 残留色素 ピンク系の染料が少し退色してオレンジに見える
使用するカラー剤は、ベージュ系なので、ベースカラーはナチュラル。
ナチュラルとグリーンを使いマットベージュをイメージしました。
- 硬毛なので、リタッチ部分は赤みが出やすい
- アンダートーンがかなり明るいので、色相にマッド系を使っても黄色っぽくなる
残留色素はあるように見えますが、アンダートンの色を見てもオレンジ系なのでブリーの補色を使いますので特に気にしなくてOKです。この場合マット系にすると黄色になる可能性大ですので、グリーンを多めにする。
リタッチ カラー剤
カラー剤の選択
- 9レベル(ベース ナチュラル)
- 8レベル(色相 グリーン)
- 8レベル(補色 ブルー)
調合比率
- 3(30g):1(10g)10%(4g) オキシ6%
ベースカラーをナチュラルにしたのは、ベースカラーを薄いマットでベージュ系をイメージしています。
ナチュラルとグリーンで、マットベージュにします。
硬毛なので明度が上がりにくいのと、硬毛の場合透明感が出にくい。
ここは、ベージュ系にしたいので透明感を出すために、ベースカラーは1レベル上げています。
色相は8レベルを選択しました。
8レベルに仕上がるイメージです。
補色は、メラニンの脱色過程がオレンジ系と想定できるので、ブルーを使います。
若干赤みも出そうですが、色相にグリーンを使うので問題ないです。
調合比率は、3:1で、硬毛の新生毛に透明感を出してマット系にしていきます。
補色は基本の10%です。
既染毛 カラー剤
カラー剤の選択
- 6レベル(ベース ナチュラル)
- 8レベル(色相 グリーン)
- 8レベル(補色 ブルー)
調合比率
- 2(35g):1(25g)10%(9g) オキシ1.5%
カラー剤は、ナチュラル、グリーンをつあいますが、
レベル設定は、ナチュラルは、6レベル、
色相は8レベルに設定しました。
これは、仕上がりが8レベルくらいの明るさなので、
12レベルのアンダートンに対して、4レベルトーンダウンするイメージになります。
ベースカラーを6レベルに設定してトーンダウンさせる。
しかしあまりトーンダウンしてしまうと、
透明感のあるベージュ系になりません。
これを避けるために、色相を8レベルに設定しました。
12レベルのアンダートーンに対して8レベルのカラー剤は2レベルトーンダウンします。
トーンダウンが足りませんが、
ベースカラーを6レベルまで下げていますので、仕上がりイメージは9レベルくらいの明度になるイメージです。
希望の明度までトーンダウンしてしまうと透明感が消えベージュ系になりません。
仕上がりは、希望の明度よりすこす高めにせってしていきましよう。
補色は、アンダートーンが明るいオレンジなので、ブルーを使います。
比率は、2:1にします。
12レベルのアンダートーンに対して、グリーンが少ないとイエロー系に仕上がります。
これを避けるため、色相を少し多くします。
補色は15%です。
補色を少し多めにして、できるだけアンダートンをフラットにします。これもイエロー系になるのを防ぐことができます。
オキシは、1.5%でできるだけ、色相を深く毛髪に入れていきます。
このケースで3%の場合だと、トーンダウンしずらいことが予測できます。