はじめまして!こんにちは。今回は、美容師の方にとって必須の技術である「ブリーチ」についてお話ししたいと思います。ブリーチはヘアカラーの基礎技術であり、ヘアスタイルのバリエーションを広げる上で欠かせない技術です。しかし、ブリーチはまだ勉強が必要な方も多いのではないでしょうか?そこで、今回はブリーチに必要な知識や注意点について解説していきます。是非、最後までお付き合いください!
ブリーチの勉強に必要な知識としては、以下のようなものがあります。
- ブリーチの化学的な反応と原理
- 髪の毛の構造と成分
- ブリーチ剤の種類と特徴
- ブリーチのプロセスと注意点
- 髪質や頭皮の状態に応じたブリーチの使い分け
- ブリーチのアフターケアとケア方法
これらの知識を習得することで、ブリーチの基礎をしっかりと理解し、安全かつ効果的に施術することができるようになります。また、より高度なブリーチテクニックやカラーの応用にもつながります。
自己紹介
このブログは美容師として20年以上の経験を持つatsushiが運営するもので、主に美容業界において需要が高いヘアカラーに関する情報を提供しています。私の経験や外資系化粧品メーカーでの講習活動に基づいた知識をもとに、ヘアカラー理論やカラー剤の選択・調合、デザインカラーの提案、毛髪理論と薬剤、ヘアケア理論などについて解説しています。また、美容師向けのコンテンツやオンラインコースなども提供しています。私は、自分の経験や学んだことが他の美容師に役立てば幸いだと考えており、私のブログやコースが美容師のサロンワークや技術向上に貢献できることを願っています。
ブリーチの基礎
学ぶ内容は3つあります。
1ブリーチの基礎知識
2ブリーチの手順操作方法
3ブリーチの放置時間、施術テクニック
この3つを学んでいきます。
ブリーチとは、髪のメラニンを脱色して、髪を明るくする処理のことを指します。
ブリーチ剤に含まれる酸化剤が髪の毛のメラニン色素を分解し髪を明るくします。
ブリーチ剤は、1剤のアンモニアやMEA(エタノールアミン)などのアルカリ剤と、2剤の過酸化水素などの酸化剤から成り立っています。
ブリーチを行う前に、
髪の状態を十分に確認し、ダメージがある場合はブリーチを行わず、ダメージを回復するケアをすることが大切です。
また、ブリーチを行った後は、髪の毛が傷みやすくなるため、適切なアフターケアを行うことが必要です。
このことを十分理解してブリーチを行います。
また、お客様にブリーチは髪に負担がかる為、十分なヘアケアが必要だと言うことを伝えましょう。
ブリーチ後の毛髪は、毛髪内部のケラチンに影響を与えているため、これらを補うヘアケア剤が必要となります。
ヘアケアのおすすめは、
カラー用やダメージ毛用のケラチンなどが含まれているシャンプーやトリートメントを使うよう、お客さへアドバイスしてください。
ブリーチの基礎知識
【ブリーチ】ブリーチの仕組みは、
ブリーチ1剤と2剤を混ぜ化学反応が起こり毛髪内部のメラニンを脱色させます。
【メラニンの脱色】脱色は、
ブリーチ1剤の(強アルカリ)と2剤オキシの過酸化水素(酸性)をミックスすると化学反応が起こります。
【アルカリの働き】アルカリは、
毛髪が膨潤し、キューティクルが開きます。キューティクルが開くと毛髪内部に薬剤が入ります。
【OX過酸化水素の働き】オキシは、
化学反応により毛髪内部のメラニンを脱色します。
ブリーチは、髪を傷めやすく、間違った使い方をすると髪が切れたり、抜けたりすることがあります。
そのため、以下のような注意点を守ってブリーチを行うことが大切です。
- 質の高いブリーチ剤を使う。
- 髪の状態を見極め、ダメージの少ない範囲でブリーチを行う。
- 時間や量の管理を正確に行う。
- 二度塗りや重ね塗りは避ける。
- 髪のケアをしっかりと行う。特に保湿や栄養補給が大切です。
ブリーチを行う前には、カウンセリングをしっかり行いましょう
施術内容、どのようにブリーチをするのか。
施術時間、時間はどれくらいかかるのか。
ブリーチによる毛髪のダメージ。
これらをカウセリングで伝えるようにしてください。
ブリーチの手順や操作方法
カラーの準備:
必要な量のブリーチパウダーとオキシを用意し、均一に混ぜます。
髪の準備:
ブリーチ処理の前に、髪をシャンプーして水分を軽く取り、しっかりと乾かします。
テクスチャーの選択:
髪質やお客様の希望に合わせて、クリームタイプやジェルタイプなどのブリーチ剤を選択します。
ブリーチの塗布:
手袋を着用して、ブリーチを毛先から頭皮に向かって塗布していきます。
髪の状態やお客様の希望に応じて、塗布する範囲や時間を調整します。
洗い流し:
ブリーチの作用時間が経過したら、水でしっかりと洗い流します。髪に傷みが出ないように、シャンプーやトリートメントを使用して保湿します。
色の補正:
ブリーチで明るくなった髪に、希望するカラーを加える場合は、適切なカラー剤を使用して補正を行います。
仕上げ:
髪にダメージを与えないように、保湿や補修のためのトリートメントやオイルを使用して仕上げを行います。
注意点としては、過剰なブリーチ処理や長時間の作用時間は髪を傷める原因となるため、適切な量と時間で行うことが重要です。また、ブリーチ剤は強いアルカリ性のため、手袋の着用や十分な換気を行うことも必要です。
ブリーチ放置時間
髪質やブリーチの種類、明るさの度合いなどによって異なります。
通常は、ブリーチを塗布してから15分程度放置しますが、
髪の状態を見て必要に応じて調整する必要があります。
放置時間が長すぎると、髪が傷んだり刺激が強すぎて頭皮に悪影響を与えたりする可能性があります。
一般的には、ブリーチの説明書に記載されている時間を守ることが重要です。
ブリーチの放置時間は最大で15分です
15分後は、ブリーチ効果は期待できません。
ブリーチは長く置けばメラニンの脱色が高くなることはありません。
髪を傷めるだけです。
1回ブリーチを15分として、さらに、メラニンの脱色を求める場合、一度流してから、2回目のブリーチを行います。
希望のメラニンの脱色も重要ですが、髪の状態を見て必要に応じて調整する必要があります。
1回のブリーチの最大効果は15分と覚えておきましょう。
1回のブリーチでイメージするメラニンの脱色効果がある場合は15分で完了とします。
オーバータイムを考慮しても、20分弱で完了してください。
ダブルカラーなどでオンカラーをする場合1回のブリーチではイメージする脱色効果が得られない場合があります。その場合は、2回目のブリーチを行います。
脱色効果が得られない場合はブリーチを2回〜3回繰り返しますが、毛髪のダメージを見ながら判断するようにしましょう。
サロンワークでブリーチを行う場合
ブリーチのみの場合は、ブリーチ1回目処理、次に15分放置、次にシャンプー
このような手順となります。
1回のブリーチでメラニンの脱色が不十分でしたら、1回目のブリーチ後プレーンリンスしてください。
次に毛髪をドライして、ブリーチ2回目の処理に入ります。
ブリーチオンカラーの場合は、毛髪の状態を見ながら、数回ブリーチをして、次にカラー処理に入ります。
ブリーチ毛は、キューティクルが開いていて、毛髪は不安定な状態です。プレーンリンス、シャンプー、などでキューティクルを痛めないように、丁寧に行ってください。
丁寧に行うことで、仕上がりの質感は良くなります。
ブリーチ施術テクニック
❶毛先部から塗布し中間部まで塗布します。頭頂部から5cm以外全て塗布します。
頭頂部付近は体温の熱がある為外します。
次に、
❷根本1mm〜2mm外し頭頂部5cm部を塗布します。
過剰なコーミングは避けてくださいね。
放置時間は15分ですが、自然放置でお願いします。
ローラーボールなどの熱は絶対に与えないようにしてください。
熱を与えることで、毛髪に負担がかかり、ダメージの原因となってしまいます。
熱を与えることで、脱色スピードは速くなりますが、どうしても熱を与える場合は5分程度で熱処理をやめてください。
基本自然放置で行いましょう。
【ブリーチ基礎知識】関連記事です。ブリーチの勉強に是非読んで下さい。