本記事のテーマ
ヘアケア理論 トリートメント】トリートメント成分と毛髪の関係
本記事に内容
- トリートメントの界面活性剤。
- トリートメント成分。
- 乾燥毛。
- ダメージ毛。
- カラー毛。
- くせ毛、縮毛矯正毛。
読者さんへメッセージ
毛髪に艶がない質感が悪いなどの原因は、
髪内部の水分不足と脂質やタンパク質の欠落によるものです。
髪に水分、栄養素を補うものがトリートメントです。
しっかりトリートメントを行えば、髪質の改善が期待できます。
カラー毛、パーマ毛、縮毛矯正毛の場合は内的要因で毛髪の質感が悪いことがあります。
水分と栄養素を補うトリートメント、内容成分が重要となります。
トリートメンと界面活性剤
シャンプーの界面活性剤は、陰イオン(ー)アニオン界面活性剤(洗浄)
トリートメントの界面活性剤は、陽イオン(+)カチオン界面活性剤(保湿、保護)髪を柔らかくする特徴もあります。
髪表面は通常(+)(−)にバランスよく帯電しています。
トリートメントは(+)カチオン界面活性剤、マイナスとプラスで髪に残ります。
これがトリートメントの仕組みとなります。
毛髪にダメージが生じるとバランスが崩れ(-)に帯電します。
トリートメント成分
カラー、パーマは内的要因で毛髪がパサつく傾向が強いと言われています。
髪は約80%以上がケラチンタンパク質、
約13%水分
約5%メラニン色素
脂質でできています。
※ケラチンタンパク質はアミノ酸の集合体でできています。
髪内部の水分が10%切ると毛髪はパサパサになり、タンパク質、脂質の欠落で髪にハリや艶を失います。
水分不足、タンパク質、脂質の欠落の原因
- 紫外線、プール(塩素)
- ドライヤー、アイロン(熱のあてすぎ)
- カラー、パーマ(内的要因)
毛髪に質感や艶感を与えるには、毛髪内部の保湿、タンパク質の補修が重要となります。
シリコン
保湿、コーティングの効果があり、ヘアケア製品、化粧品に使われています。
代表的な成分でジメチコン、などが使われています。
シリコンは手触り感を良くして、髪をコーティングします。
コーティングすることで髪内部のタンパク質流失を防いでくれます。
ここ数年はシリコンフリーの製品も増えていますが、
パサパサを抑えたい、艶感を出したい場合にはシリコンはとても優秀と言えます。
市販品で、シリコンが多く含まれている製品もあり注意が必要ですが、あまりシリコン、シリコンフリーだけにこだわりすぎないようにして下さい。
安心なのは、美容室専売品です。
アミノ酸(アミノ酸の複合体)
毛髪は18種類のアミノ酸の構成でできていて、ケラチンタンパクとなっています。
欠落したタンパク質の補修をしてくれます。
アミノ酸の複合でできているヒアルロン酸は、
水分を多く含む特徴がり髪に水分を持たせ、
髪に艶を与えることができます。
髪はアミノ酸は必需なのです。
オイル
シアバターなどが有名です。
髪の脂質、油分を補うことができてコーティング作用もあります。
パサつきを抑えたり髪のまとまりが期待できます。
セラミド
髪内部にもセラミドは存在します。
キューティクル、内部にコルテックス部にセラミドがあります。
細胞と細胞が重なり合う部分にセラミドがあります。
(レンガを積み上げる時にセメントで固定します。そのセメントがセラミドだと思って下さい)
セラミドは水分を取り込むことができ、吸着力もあります。
セラミド配合のトリートメントなどは毛髪補修効果は高い。
毛髪組織が安定し、毛髪に弾力を与えてくれます。
キューティクルも一枚構成ではなく、いくつもに重なり合っています。重なり合っている部分にもセラミドがあります。
トリートメントの内容成分は、水、界面活性剤、保湿、保護成分などの順番で記載されています。
水は50%以上、次に界面活性剤でトリートメントの内容成分の半分以上です。
多く含まれている順番に記載が義務付けられています。
トリートメントを手にして内容成分を見てみましよう。
乾燥毛
日常生活の中でも髪の水分は不足します。
特に冬など空気が乾燥している場合は髪も乾燥しがちです。
なぜなら、髪は空気中の水分を取り込む性質があるからです。
空気が乾燥していると髪も乾燥します。
このような場合は、乾燥を防いでくれる成分配合のトリートメントがおすすめ。アミノ酸(グルコ、プロテイン、ひまわり種子油など)保湿成分が豊富に含まれているものを選ぶと良いでしょう。
ダメージ毛
パーマ、カラーなどの内的要因で、髪がパサパサになっている。
パーマなど毛髪内部を薬液などで反応させた髪は、
コルテックスの部分のタンパク質が欠落しがちです。
繰り返し行う場合は水分と同じようにタンパク質の補修が必要です。アミノ酸、PPT(クレアチン、セラミド、タウリンなど)保湿成分、毛髪補修成分が豊富に含まれているものを選ぶと良いでしょう。
カラー毛
カラー毛も内的要因でダメージを受けます。
水分、タンパク質の補修は必要です。
カラー剤のアルカリは毛髪内部のケラチンタンパク、脂質などを溶かしてしまいます。
コンディショニング成分、ビタミンE(グルコン酸、クエン酸、トコフェロールなど)が豊富に含まれているものを選ぶと良いでしょう。
くせ毛
くせ毛の場合、空気が乾燥しているときは髪が広がらない傾向にありますが、
髪がパサパサしたり静電気が起きたりします。
髪の水分を整えることでパサパサ、静電気を防ぐことができます。
くせ毛でまとまらない場合。アミノ酸(グルコ、プロテイン、ひまわり種子油など)保湿成分。縮毛矯正をされていれば、(アルギン、グルタミン酸、セラミド)毛髪補修成分が豊富に含まれているものを選ぶと良いでしょう。
【関連記事】アシスタント向け 毛髪理論 基礎、ヘアケアと毛髪理論は関係性があります。
まとめ
乾燥毛、ダメージ毛、カラー毛、くせ毛。毛髪にあったトリートメントを使って下さい。
本記事が参考になれば嬉しいです。
トリートメントの内容成分を本記事で少し書きましたが、その成分が入っているか参考に製品を選んでみて下さい。
できれば、シャンプーとトリートメントは同製品が良いと思います。
本記事は以上となります。