本記事のテーマ
「デザインカラーの効果」デザインカラーの効果と特徴。
内容
- ベーシックカラーとデザインカラー。
- ベーシックカラー&シングルカラー。
- デザインカラー&ダブルカラー。
- ハイライト&ローライト。
- ホイルワーク&バレイヤージュ
- グラデーション。
- まとめ。
読者さんへ
デザインカラーは幾つかのテクニックを使い分け髪に流れをつけ動きを出したり、陰影をつけて立体的に表現することもできます。1プロセスのベーシックカラーと違い、ハイライト、ローライトを使って様々なテクニックで髪に表情をつけていくことができます。
僕も初めは失敗したりしていました。しかし何度か練習を繰り返しているうちに徐々に上達していった経緯があります。本記事では、デザインカラーの種類と特徴書いています。参考にして頂けると嬉しいです。
デザインカラーはお客様のなりたいイメージに合わせて行うことが大事です。
では初めていきましょう。
ベーシックカラーとデザインカラーの特徴
ベーシックカラーはオーソドックスなカラーで、髪全体を1色で染めるヘアカラーです。一般的で初めてヘアカラーをする方は抵抗なくヘアカラーが楽しめます。
デザインカラーは、数色の色を使って染めるヘアカラー。ベーシックカラーは髪が平面に見えますが、デザインカラーより立体的に見えたり、髪の流れなどを強調してくれます。
ベーシックカラー&シングルカラー
ベーシックカラー
ベーシックカラーは、1つの色でヘアカラーを行いますが、色によっては髪に艶感を与えることもできます。例えば、イエロー系、オレンジ系など明るく見える色を使えば、光が髪に反射した時、艶のある髪に見えます。
仕事柄、髪を派手にできない場合は、明度を抑えた自然なブラウンに染めることもできます。どうしても日本人の髪はヘアカラーを行うと赤みが出ます。赤みを抑えたい場合、マット(グリーン)などを使ってヘアカラーをすれば赤みを抑えたブラウン系にすることもでます。ベーシュクなヘアカラーですので、抵抗なく誰でもできるヘアカラーだと言えます。
シングルカラー
シングルカラーは、ベーシックカラーを1プロセスで施術するカラーです。全毛を1回で塗布していきますが、ロングなどは、髪の中間部〜毛先、時間をおいて根本の塗布をしていきます。2回目以降は、伸びた部分のリタッチのみで染めたり、リタッチ部、既染部(一度カラーをして色が抜けた部分)両方ともカラーを行なっていきます。
特徴
- 一色のカラー剤を髪全体に塗布します。
- 一度ヘアカラーをして、伸びた部分を染める場合は、リタッチカラーとして染める。
- リタッチ部、既染部、両方ヘアカラーを塗布する。
- 一般的なヘアカラーでダメージも最小限に抑えることができる。
デザインカラー&ダブルカラー
デザインカラー
デザインカラーは、数色の色を使い毛髪に陰影をつけたり、明暗をつけ髪の流れを強調したりすることができます。ベーシックカラーは1色で染めるため、髪が平面に見えますが、デザインカラーは立体的で髪に動きを感じることができます。
髪全体にヘアカラーをしたくない場合は、地毛の色より少し明るめの色で部分的に染めることもできます。
ダブルカラー
ダブルカラーは、2プロセスでヘアカラーを行なっていきます。髪により強い色を付けたい場合に行います。
例えばアッシュ系を強く出したい場合、1プロセスのカラーですと強く色が出ません。ダブルカラーは、1プロセス、ブリーチでメラニンを脱色、2プロセス、アッシュ系のヘアカラーを塗布することで色を強く出せます。
しかし、髪にダメージが出てしまい、施術後のヘアケアは欠かせません。脱色して、ヘアカラーを行なっているので、色もちが悪く、定期的に色のメンテナンスが必要になります。
特徴「デザインカラー」
- 数色の色を使いヘアカラーを行う
- 髪に陰影、明暗つけ、立体的で髪に動きを与えられる。
特徴「ダブルカラー」
- 髪に強い色を持たせることができる。
- ブリーチ後、オンカラーで色を付ける。
- 髪にダメージが残る
- 髪のヘアケアが必要。定期的に色のメンテナンスが必要。
ハイライト&ローライト
ベースカラーにハイライトを入れることで、(明暗)髪に動きをつける。ローライトはベースカラーより暗めの色をつけて、(陰影)立体的に髪を表現できます。ベースカラーにハイライト、ローライト、両方行う場合もあります。
ハイライト
ハイライトとは、英語で明るくする、強調すると言う意味で、ヘアカラーのハイライトは、もっとも明るい場所を表現します。
ベースカラーにハイライトを入れる場合、この2つのコントラストの強弱で強調したり自然に見せたりします。
ベースカラーとハイライトのコントラストが弱ければ自然な毛流れを表現できます。コントラストが強ければ毛流れをより強調することもできます。地毛に対してハイライトを入れる場合も同じことが言えます。
特徴
- ベスカラーにコントラスト(強弱)つけてハイライトを入れる
- 髪の毛流れ、動きが表現できる。
- 地毛にコントラスト(強弱)つけてハイライトを入れる
- 髪全体にヘアカラーをしたくない方。
ローライト
ローライトとは、暗くすると言う意味で、ヘアカラーのローライトはもっとも暗い場所を表現します。
ベースカラーにローライトを入れる場合、ハイライト同様でこの2つのコントラストの強弱で強調したり自然に見せたりします。ベースカラーとローライトのコントラストが弱ければ自然な感じで表現できます。コントラストが強ければ強調され立体的に表現することができます。
特徴
- ベスカラーにコントラスト(強弱)つけてローライトを入れる。
- 髪を立体的に表現できる。
- コントラストのバランスで自然に表現することができる。
ホイルワーク&バレイヤージュ
ハイライト、ローライトを施術する場合、ホイルワーク、バレイヤージュが使われます。
ホイルワークはハイライト、ローライトを入れたい部分の髪にホイルなどで施し処理をしていきます。テクニックが必要とされる技法です。
バレイヤージュとは、部分的にフリーハンドで明るい色を入れるハイライトの部類。フランス語で「ほうきで掃く」の意味があります。髪の表面を掃くイメージでカラーを塗布していきます。フリーハンドで入れていきますので仕上がりは自然になります。美容師さんのセンスも大事になってきます。
ホイルワーク(ウィービング)
ヘアカラーに使われる技法で、髪の毛束を少量ずつ取り細かいすじ状にカラーリングをおこないます。1mm〜2mmをスライスして細かく掬い上げて、筋となる極少量の毛束をとっていきます。ハイライトで使う場合が多い。
ローライトで使い場合は掬い上げる毛束を少し多くすると効果的です。すじ状となる部分の毛束の量を変えて、ウィービングを使い髪の流れ、立体的なヘアカラーを表現できます。
特徴
- さまざまな髪の流れを作り髪に動きを表現できる。
- 掬い上げる毛束の量で表情が変わる。
- テクニックが必要。
ホイルワーク(スライシング)
スライシングはスライスして平面状にハイライト、明るい部分を作ったり、ローライトで暗い部分を作ったりします。スライスの幅は1mm, 2mm, 3mm位が良いでしょう。あまり厚くスライスしてしまうと不自然さがでますので注意が必要です。
ハイライトで使う場合は薄くして自然に表現し、ローライトの場合は陰影をつけたいので少し厚くすると良いでしょう。
特徴
- 陰影をつけて立体的な髪を表現できます。
- テクニックが必要。
バレイヤージュ
フリーハンドで髪表面に太い束状か少しの束状で欲しいところにフリーハンドで塗布していきます。毛髪の中間から毛先に塗布することで、大胆に髪の動き、立体感が表現できます。美容師さんのセンスも大事になってきます。
1970年代フランス、ヨーロッパで流行した技法でここ数年日本で流行しています。おしゃれなヘアカラーといえます。コントラストの取り方で自然に表現することもできます。
特徴
- フリーハンドで塗布。
- センスが問われる。
- 仕上がりは大胆でおしゃれ。
- コントラストの使い方で、自然な表現も可能。
グラデーション
グラデーションカラーは頭頂部から毛先に向け緩やかに明るく見せるカラーです。 ヘアカラーの明度の違う色を2、3色用意してグラデーションをつけたり、1つの明度のカラーの塗布量を変えて、(根元付近は薄く、毛先にむかい多くする)グラデーションをつけたりします。例えば8レベルに仕上げたい場合、根元付近は7レベルのカラー剤で薄く塗布し、中間から毛先は8レベルのカラー塗布、特に毛先部は塗布量多くするとグラデーションがつきます。
特徴
- グラデーションをつけるとより自然な仕上がりになる。
- 髪が伸びた時、根本部分があまり気にならない。
まとめ
ベーシュクカラー、デザインカラー
ベーシックカラーは、一般的なカラーですが、色の使い方で艶感を与えたり、なりたいイメージに表現することもできる。
デザインカラーは、明暗を使い髪の流れを強調したり、陰影を使い髪を立体的に見せたりさまざまな表現が可能。
デザインカラーのテクニックは、
2プロセスのダブルカラー。
ホイルワークでハイライト、ローライト。
フリーハンドで行う、バレイヤージュ。
徐々に明るくしていく、グラデーション。
それぞれのデザインカラーの特徴を理解して、お客様のどうなりたいのか、をイメージして、テクニックを選択していく。
本記事は、以上となります。