本記事のテーマ
「ヘアカラー染料の種類と特徴」染料4種類を解説します。
本記事の内容
- ヘアカラー染料の種類。
- ヘアカラー染料の特徴。
- 染料のメリット、デメリット。
- まとめ。
読者さんへ
ヘアカラーに使われている代表的な染料は、酸化染料、直接染料、塩基性染料、HC染料の4種類です。
ヘアカラー剤に使われている酸化染料、直接染料。
ヘアマニキュアに使われている塩基性染料。
カラートリートメントに使われているHC染料。
ヘアカラーに使われている酸化染料と直接染料はメリットデメリッもあります。特徴を理解してヘアカラーを行えば対処方法もわかるようになります。ヘアマニキュアの染料を理解していれば、ヘアマニキュアからヘアカラーに移行するとき、ヘアカラーからヘアマニキュアに移行するときなどの注意点もわかります。
これから、サロンワークで様々なお客さの要望があります。その時ヘアカラーの染料の種類、特徴を知っていれば必ずあなたの役に立つでしょう。
では、初めていきましょう。
ヘアカラー染料の種類。
染料の種類は大きく分けて酸化染料と直接染料の2種類です。
直接染料を分けると、直接染料(ニトロ染料)、塩基性染料、HC 染料の3種です。
本記事では4種類に分けて記事を書いています。
これらの染料は、1剤2剤をミックスするヘアカラー剤。ヘアマニキュア、カラートリートメント。などに使われています。
ヘアカラー染料の特徴
4種類の染料は、使用するカラーによって染料の効果が発揮されます。
酸化染料
化学反応で発色する染料です。
酸化染料を使用しているヘアカラーは、ファッションカラー(おしゃれ染め)、グレイカラー(白髪染め)。です。
染料の分子
染料の分子は化学反応で変わります。化学反応の経過時間で分子が大きくなります。
カラー1剤に含まれている酸化染料は、2剤をミックスすることで化学反応が起こります。毛髪内部に浸透し時間ととに発色し酸化重合して分子が大きくなります。
(酸化重合とは、染料が重なり合い一つの大きな染料になること。)
直接染料
初めから発色している染料です。ニトロ染料とも言います。
直接染料を使用しているヘアカラーは、ファッションカラー(おしゃれ染め)、グレイカラー(白髪染め) です。
ですが、直接染料だけではなく、酸化染料とミックスして使用している染料です。
染料の分子
染料の分子は小さいです。カラーの色を強くしたい、強調した時に使用されます。
塩基性染料
初めから発色している染料でビビット系の鮮やかな色。プラス(+)の電荷質があります。イオン結合する染料。
ヘアマニキュアで使用している染料で、塩基性染料プラス(+)と、毛髪のマイナス(ー)部分に反応してイオン結合する。
染料の分子
分子は大きい。
HC染料
初めから発色している染料。ヘアカラー染料とも言います。
カラートリートメントとして使われている染料。
トリートメントなどの中にHC染料が配合されています。トリートメントをするたびに染料が少しずつ毛髪表面状に入り色がつく。HC染料のヘアカラーもあります。ダブルカラーのオンカラーとして使用するケースもあります。
染料の分子
分子は小さい。
染料のメリット、デメリット
それぞれ目的に合わせて、ヘアカラー剤に使われている染料は4種類。メリット、デメリットがあります。
それぞれ見ていきましよう。
酸化染料
メリット
酸化染料は、自然な色を発色します。ヘアカラーの退色も自然で褪色後も毛髪の不自然さを感じにくい。
染料が酸化重合するため毛髪内部に染料が止まりやすく色持ちが良いと言えるでしょう。
デメリット
化学反応によって自然な色を発色させる為、やや色が弱く感じられる傾向にあります。
ヘアカラーでは、それなりに色味を出したい場合(アッシュ系、ピンク系)などはテクニックが必要。
直接染料
メリット
酸化染料ではなかなか出せない色を、直接染料を入れることでその色を強調することができる。
デメリット
染料が小さいため毛髪内部に浸透しやすいが、外に出やすい傾向にある。
酸化染料とミックスしているので、直接染料が先に抜けると、酸化染料が毛髪内部にあるため、退職後が不自然になる傾向があります。
塩基性染料
メリット
毛髪のキューティクル表面と内側に染料がイオン結合して、毛髪のコーティング効果がある。コーティング効果で毛髪に艶感が感じられ、指どうりも良くサラサラになる。
デメリット
ヘアマニキに使われている染料なので、色のあるヘアマニキュアをしてもメラニンを脱色させないので色を感じられない。
毛髪にイオン結合している為、ヘアカラーなどカラーチェンジが困難。
ヘアマニキュアが取れた時、キューティクル表面の脂質MEAが無くなっている為、髪がパサツキやすい。
HC染料
メリット
白髪などにカラートリートメントを使うと少しですが入ります。一時的に色を楽しみたい場合は有効。
デメリット
ヘアカラーなどの補助として使った場合、染料が非常に小さいため毛髪内部に入りやすく一時的色が入りますが、外に出やすい、色持ちが悪い。
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まとめ
ヘアカラー染料の種類
種類は4種類に分けられる。
酸化染料
ファッションカラー、グレイカラー使われている。自然な発色で色もちが良い。
直接染料(ニトロ染料)
酸化染料とミックスして、ファッションカラー、グレイカラー使われている。酸化染料の弱い色を直接染料がおおぎなってくれる。カラー褪色後不自然さを感じるケースもある。
塩基性染料
ヘアマニキュアに使われている染料で、プラスの電荷質がある。毛髪のマイナス部分にイオン結合する。ヘアカラーに比べ毛髪は痛みずらいが、染料がイオン結合している為カラーチェンジが困難。
HC染料(ヘアカラー染料)
カラートリートメントなどで一時的に色を楽しみたい場合有効。
本記事は以上となります。