ヘアカラーの色が入らないと聞きますが、色に入りが悪いのですか?
本記事のテーマ
【知っていた方が良い、ヘアカラー注意点】縮毛矯正毛の対処法、ヘアケアは重要!
本記事の内容
- 縮毛矯正毛
- なぜ色が入らないのか
- 対処法
- 縮毛矯正とヘアカラーの順番
- ヘアケア
- まとめ
読者さんへメッセージ
縮毛矯正した髪にヘアカラーは可能です。しかし髪に負担がかかりますので、同日の施術は避けてください。2週間くらい開けてから施術した方が良いでしょう。施術後はヘアケアのアドバイスもしてあげてくださいね。
ヘアカラーの入りは悪いといえます。縮毛矯正している方全員ではありませんが、繰り返し施術している場合頻度が多ければ多いほどヘアカラーの入りが悪い傾向にあります。
髪のタンパク質が縮毛矯正によって変化し硬くなるため、色の入りが悪いのです。
解決方法としては、縮毛矯正毛でも綺麗にヘアカラーができるように、カラーの明度、色味を調整すれば良いでしょう。
では初めていきましょう。
縮毛矯正毛
縮毛矯正は、高温の熱で髪の形状を変える熱処理技法です。
高温140°〜180°の熱をストレートアイロンを使って施術していきますので髪に相当な負荷がかかります。
例えるなら、あなたの皮膚がありますよね、火傷するとどうなりますか?皮膚の形状が変わります。髪も同じで毛髪に高温を与えると毛髪の形状が変わります。縮毛矯正毛もこれと同じと言えるでしょう。
縮毛矯正した毛髪は、本来の毛髪ではなくタンパク質変性により変化した毛髪。
縮毛矯正した毛髪と通常の毛髪は、毛髪内部のタンパク質が異なります。
なぜ色が入らないのか?
タンパク質変性によって毛髪内部のタンパク質、メラニンが硬くなっているためにカラー剤の色は入りずらいのです。
- 健康毛=ヘアカラーは特に問題ない。髪内部の水分、タンパク質がある。髪に弾力があります。 例、生卵
- 縮毛矯正毛=ヘアカラーは注意が必要。髪内部の水分低下、タンパク質変性。髪に弾力がありません。 例、目玉焼き
カラーが入らない理由
毛髪内部のタンパク質
タンパク質変性によって毛髪、タンパク質が硬くなっている為、カラー剤が毛髪内部に入りずらい。
毛髪内部のメラニン
メラニン色素もタンパク質変性によって変化しています。メラニンの脱色が通常と異なります。
きれいに脱色されないとか、全く脱色されなかったりします。
縮毛矯正毛は、タンパク質変性されたメラニンの脱色でユーメラニン(黒〜茶褐色)は簡単に脱色され、フェオメラニン(赤〜黄)が残る。この時通常毛に比べると、くすんで見えます。人によっては赤く見えたりします。
色の見え方。
色は光の反射によって見えます。乱反射するとその色が見えづらく、暗く見えたり、赤く見えたりします。縮毛矯正毛も乱反射によって、見え方が異なってきます。※くすんだ黄色〜くすんだ橙色に見える。全体的にくすんで見える傾向が強い。
対処方法
対処方法は、「カラーが入らない理由」この傾向になりやすいことを理解して、それをカバーするようにヘアカラーを選択するようにしましょう。
- メラニンの脱色=くすんだ黄〜橙になりやすい。全体的にくすんで見える。
- カラー剤の色の見え方=毛髪が乱反射するため、くすんだ黄〜橙になりやすい。全体的にくすんで見える。
混合比率 3:1:10%
ブラウン = 自然に見せる。
イエロー = 少し明るく見せるため。くすみをカバー。
ブルー = オレンジ系にならないようにする為。
混合比率 3:1:10%
ナチュラル = 赤みをより抑える為。
イエロー = 少し明るく見見せるため。くすみをカバー。
グリーン = マット系にならないようにするため。
※明度は上げすぎない方が良いでしょう。上げすぎると予想外の明度になったりします。
ベースカラーを、ナチュラル系、ブラウン系にした方が良いでしょう。通常のヘアカラーと違い色味は捕色的に使用する。
混合比率は3:1で補色は3:1のg数に対して10%位が良いでしょう。予想外の色になることはほとんどありません。
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縮毛矯正とヘアカラーの順番
縮毛矯正、ヘアカラー両方施術している方もいるでしょう。順番は縮毛矯正を先に、2週間以上間を開けてヘアカラーが良いでしょう。
同時に背術すると相当髪に負担がかかります。2週間以上間を開けることも1度目の施術後髪を安定させるためにも必要な期間です。24時間で髪は安定すると言われていますが、縮毛矯正は高温で熱処理を行うため髪が安定するまでの期間は取った方が良い。
ヘアカラーを先に背術すると、ヘアカラーの染料が抜けます。
どちらが先か、縮毛矯正が先となります。
髪の等電点とヘアケア
縮毛矯正、ヘアカラーを両方されている方は特にヘアケア(シャンプー、トリートメント、アウトバストリートメント )のアドバイスをしましょう。
化学処理をした毛髪はとても不安定です。
髪の安定とは、髪の等電点でPH4.5〜PH5.5が弱酸性で髪が安定している状態です。
髪の等電点
髪の等電点(PH)12345678910〜
髪の等電点PH4.5〜5.5 髪が安定している状態。健康な状態。それ以外は不安定といえます。
- PH1、2、3、強酸〜酸性。 縮毛矯正含むパーマ2剤。カラー2剤。
- PH4.5〜5.5弱酸性。 ※健康毛
- PH7。中性〜弱アルカリ。 パーマ1剤。カラー1剤。
- PH8〜10。アルカリ〜強アルカリ。 縮毛矯正含むパーマ1剤。カラー1剤。ブリーチ剤。
カラー剤は2剤で戻すことではなく、カラー後の乳化で弱酸性に戻す考えですが、これも完全には戻りません
※この時、髪が安定するまで大凡24時間と言われています。
ヘアケア
髪はタンパク質でてきています。主にケラチンタンパク質。化学処理をするとこのタンパク質が流失し同時に髪に必要な水分も外に出でしまいます。タンパク質、水分を外に出さないようにしているキューティクルも壊れてしまいます。
なので、ヘアケは必要というわけです。
シャンプー
縮毛矯正毛はキューティクルの破損もありもろい状態です。シャンプーで髪を摩擦しないようにお客様にアドバイスしてください。健康毛でもキューティクルが剥がれる原因の多くはシャンプーによる摩擦です。
ダメージ毛用、縮毛矯正毛用のシャンプーできめ細かい泡が立つ物をおすすめして下さい。
トリートメント
縮毛矯正毛は髪のタンパク質が流失しています。髪に弾力がなく硬い髪になっています。
保湿効果が高く(毛髪水分)保護成分の高い(タンパク質を補う)トリートメントをおすすめしてください。
アウトバストリートメント
縮毛矯正毛はキューティクルの損傷が激しい。キューティクルは髪内部のタンパク質を外に出さないよう内的要因から髪を守ったり、紫外線など外的要因から髪を守ることができます。
アウトバストリートメント は擬似的キューティクルの役目を果たしてくれるので、おすすめすると良いでしょう。
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まとめ
【縮毛矯正毛】
縮毛矯正毛はタンパク質変性、通常毛とは異なる。
【なぜ色が入らないのか】
タンパク質変性によって、毛髪タンパク質、メラニンが硬いカラー剤の浸透が悪く、脱色されずない。
脱色されてもくすんだ色になる。
【対処法】
色が入らない理由を基に、髪がくすむ傾向から、それらをカバーするカラー剤の色を選択する。
【縮毛矯正とヘアカラーの順番】
縮毛矯正後にヘアカラーの順番。
【ヘアケア】
保湿効果が高く、毛髪保護成分が配合しているヘアケア製品が良い。
本記事は以上となります。