アシスタントの私にもわかる様なに、簡単なヘアカラーの提案があれば教えてください。
本記事のテーマ
【サロンワークで役立つ カラー提案】ヘアカラーの見せ方、似合わせテクニック4選!
本記事の内容
- ヘアカラーの提案。似合わせテクニック。
- ①色の種類と見え方で提案。
- ②毛髪に合わせた提案
- ③退職後も不自然にならないように提案
- ④肌の色に合わせた提案。
- まとめ。
読者さんへメッセージ
これからスタイリストになって、ヘアカラーの施術を行うことになるでしょう。
自信を持ってヘアカラーができるようになるには、基本的なヘアカラーの考え方を知る、プラス実践です。
お客様に信頼してもらうためには、提案も必要になってきます。
例えば「私に似合うカラーはなんですか?」と聞かれた時、、、、わかりません。と答えたりオドオドした態度に出てしまったら、この人大丈夫かな?と思われてしまいますよね。
このような時にお客様にはこのカラーが似合いますよ、なぜなら「なになに」だから。このように答えられて良い結果になれば必ず信用してもらえます。
僕は最初、感覚だけでヘアカラーを行い何度も失敗した経験があります。カラーの勉強をして実践してを繰り返すうちに上達しました。ヘアカラーの理論は少しでも知っておくべきだと実感しました。
本記事では、簡単にできるヘアカラーの提案4選を記事に書いています。必ずあなたの役に立つ内容です。この方法が全てではありませんが参考にして頂けると嬉しいです。
では、初めていきましょう。
ヘアカラーの提案 似合わせテクニック
ヘアカラーの提案はとても大事です。
カラーの提案といっても、何をどうやって提案して良いわからない。
このように思いますよね、、大丈夫です。比較的簡単な方法でヘアカラーの提案を紹介します。
色の種類と見え方で提案する。
毛髪に合わせた提案をする。
退色後も不自然にならないように提案する。
肌の色に合わせた提案をする。
本記事ではこの4つを紹介します。
なぜ提案が必要なのか
お客様に似合う色で提案したり、なりたいイメージ「艶のある感じにしたい」「退色しても不自然にならないようにしたい」などお客様がどうなりたいか希望を叶えてあげる提案をすることで、お客様から信頼してもらうことができます。提案ができるということは、自分の自信にもつながります。
①色の種類と見え方で提案
種類
色は大きく分けて、2種類に分類されます。
暖色系(温かい感じの色) ※膨張色(広がって見える)ホイルワークで考えるケースなので本記事は省略します。
寒色系(寒い感じの色) ※収縮色(縮まって見える)
見え方
同じ明度でも明るさや見え方が違います。
暖色系は明るくみえる。艶感がある。
寒色系は少し暗く見える。艶感があまりない。
暖色系(赤、黄、橙、赤紫、ピンク)明るく見える。鮮やかに見える。
寒色系(青、緑、青紫)少し暗く見える。
わかりやすい例、8レベル黄、8レベル青では8レベル黄の方が明るく見える。
②毛髪に合わせた提案
色は光の反射によって見え方が変わります。ヘアカラーも髪に光が反射して色が見えます。
反射すれば綺麗に見える。
乱反射すればくすんで見えたりします。
これは、キューティクルが健康であれば反射し(表面にざらつきがない)、キューティクルが痛んで剥がれ落ちていると乱反射(表面凹凸あり)してくすんで見えます。
ダメージがあるキューティクル = キューティクルが損傷し、剥がれている。表面にざらつきかある。凹凸
カウセリング時に確認しましよう
視診(見て判断する)
髪を見て反射を見ましょう。
※反射していれば、髪にツヤを感じます。乱反射していれば、髪がくすんで見えツヤ感が感じられません。
触診(毛髪に触れて判断する)
髪を触って判断する。
※キューティクルのざらつきがなければ健康毛。キューティクルのざらつきがあればダメージ毛。
このように、キューティクルの状態を判断してみましょう。
健康毛、ダメージ毛でどのように見え方が変わるのか
例えば、ブラウン系でカラーをした場合。
健康な毛髪は、艶感のあるブラウンで綺麗に見える。(反射)
ダメージ毛、艶感がなくくすんだブラウンに見える。(乱反射)
暖色系のカラーで提案。(温かみのある色。明るく見える。艶感がある。)
(ダメージ毛)
暖色系のカラーで提案。(温かみのある色。明るく見える。艶感がある。)
暖色系の中でも、特に明るく見える色、イエロー系、オレンジ系、で選択。
乱反射してくすんで見える傾向がある為、イエロー系、オレンジ系で提案すると艶感を感じやすくなります。
寒色系のカラーで提案。(寒い感じの色。少し暗く見える。艶感はあまりない。)
アッシュ系(ブルー)(ラベンダー)マット系(グリーン)
(ダメージ毛)
寒色系のカラーで提案。(寒い感じの色。少し暗く見える。艶感はあまりない。)
艶感を抑えたいので、アッシュ系、マット系で提案したいところですが、ダメージ毛は艶感がないので、アッシュ系、マット系にするとさらに艶感がなく見えます。
どうしてもアッシュ系、マット系にしたいのであれば、カラー剤のレベルを7、8レベルで検討する。理由は、カラー剤は8レベルくらいが各色いちばん色を感じれるレベルだからです。色味が感じられた方が若干ですが艶を出せます。※暖色系に変更できればそのようにしましょう。これも一つの提案です。
ヘアカラー 光と色の関係の記事です。合わせて読んでください。
【ヘアカラー光と色の関係. 反射. 乱反射】色の見え方と髪質別ヘアカーの提案方法。
③退色後も不自然にならないように提案
ヘアカラーは必ず退色します。(色が抜ける)色によって退色の度合いが違うので覚えておきましょう。
暖色系、寒色系で見て見ましよう。
暖色系は、退色が遅い。赤、橙は特に退色が遅い色。
寒色系は、退色が早い。青、緑は特に退色が早い色。
このように色には退色の度合いが違ってきます。
ブラウン(ベース)+ 暖色系(色味)で提案する。
退色してもブラウン系で自然に見えます。
(ダメージ毛)
ブラウン(ベース)で提案する。
ダメージが多ければ多いほどカラー剤の染料のぬけが増します。色味は使わずにブラウンで染めると退色しても不自然になりません。
④肌の色に合わせて提案
※図絵はパーソナルカラーの基本的な考えで、春、夏、秋、冬。4つのシーズンに分類される。
本記事内容は、2つに分けて、肌に透明感がある(春、夏) 肌が少しくすんでいる(秋、冬)に分けました。理由は2つ。
- オリジナルは難易度が高い。
- オリジナルは色彩の世界です。ヘアカラーに例えて考えるとブラウンがベースとなり複雑になる。
本記事では簡単にわかる、ヘアカラーと肌の色の関係を記事に書いています。
このような人を見たことがありませんか?
肌は比較的白い、髪は黒、なんだか少し不自然に見える。
肌は比較的黒い、髪は明るいオレンジ系、なんだか少し不自然に見える。
これは、肌の色(色素)と髪の色が微妙に合っていないのです。人間はヘアカラー(髪色)だけを見ているのではなく、顔、髪両方で色をイメージするからです。
肌と髪色はとても関係が深いのです。
肌の色が比較的白い肌色。
肌に透明感がある。
このような人の似合う明度、色味、彩度。
- 明度は、8レベル以上の明るめのカラーが合います。
- 色味は、ナチュラル系、ピンク系、オレンジ系、ラベンダー系、マット系。
- 彩度は、明るめで鮮やかすぎない、中彩度〜明るめの低彩度(ペール系)
ブラウン(ベース)+ ピンク(色味)混合比3:1又は2:1
(寒色)8レベル以上のナチュラル系。8レベル以上のラベンダー系又は、マット系。
ナチュラル(ベース)+ ラベンダー(色味)混合比3:1又は2:1
明度は高めで設定して色味は薄い方が似合うでしょう。
明度が低すぎたり、色味、彩度が高すぎると少し不自然に見えるので注意してください。
どうしても明度を低くする場合は、あまり色味をつけない方が良いでしょう。
ナチュラル系、ブラウン系で明度を下げてください。
肌の色が比較的黒い肌色。
肌に透明感がなくくすんで見える。
このような人の似合う明度、色味、彩度。
- 明度は、8レベル以下のカラーが合います。
- 色味は、ブラウン系、ブルー系、バイオレット系、
- 彩度は、明るすぎない、鮮やかすぎない、中彩度〜暗めの低彩度(ダーク系、ダル系)
ブラウン(ベース)+ バイオレット(色味)混合比3:1又は2:1
(寒色)8レベル以下のナチュラル系。8レベル以下のブルー系。
ナチュラル(ベース)+ ラベンダー(色味)混合比3:1又は2:1
明度は低めに設定して色味は薄い方が似合うでしょう。
明度が高すぎたり、色味が黄、橙だと少し不自然に見えるので注意してください。
【補足】パーソナルカラーで考えると、明度、彩度は高くても基本似合いますが、
その場合。色味は寒色系が良いと思います。
- 明度を高くする場合。
ナチュラル10レベル+ブルー10レベル。3:1又は2:1 - 彩度を高くする場合。
ナチュラル8レベル+ブルー7レベル。2:1又は、1:1
関連記事、読んでみてください。
【ヘアカラー ブラウンコントロール】アンダートーンを理解してカラー剤を選ぼう!
【酸化染毛剤ファッションカラーのしくみ】ファッションカラー1剤2剤の種類&使い分け!
まとめ
ヘアカラーの提案。
お客様から信頼してもらうことができます。提案ができるということは、自分の自信にもつながります。
色の種類と見え方で提案。
カラー剤で例えると、同じレベルの明るさでも各色によって見え方が異なる。
色の見え方を考えてカラーの提案をする。
毛髪に合わせて提案。
健康毛、ダメージ毛によって見え方が異なる。キューティクルの状態を見て、
光の反射、乱反射するのか、それによって色を考え提案をする。
退色しても不自然にならないように提案。
ヘアカラーは退色する。各色によって退色度合いが違います。
退色しても不自然な色にならない色を選んだヘアカラーの提案をする。
肌の色に合わせて提案。
肌の色と髪の色は深く関係している。
肌に合わせたヘアカラーの提案をする。
本記事は以上となります。